<空想科学祭>レビュー・感想掲示板


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[20] ぼくの発明日記/荻輿 亜聡(ストーリーテラー) Name:天崎@管理人 HOME Date:2008/09/02(火) 05:00 [ 返信 ]
【タイトル】ぼくの発明日記
【作者】荻輿 亜聡(ストーリーテラー)
【URL】http://ncode.syosetu.com/n9786e/
【あらすじ】
引き出しの中に広がるもう一つの時空―アナザーユニバース―SukoshiFushigiな物語


[22] れびゅー Name:卓紙幣 Date:2008/09/02(火) 21:27
これはストーリーの勝利だ。2重3重にひねってある。見事だ!
>青くて丸くてつるりと滑らかな何か
ここから、ドラ○もんを連想してしまった読者も多いと思うが、たぶん作者はそれも計算ずくで書いたのだろう。
さらに、発明日記がとてもマッドな味わいを醸し出していて秀逸の一言に尽きる。


[130] 感想かもしれない。 Name:みに丸 Date:2008/10/12(日) 16:46
不思議テイスト。背景色といい、敢えて名前を出さない仕立てといい、作者の策略が見てとれる(などと言いながら偶然じゃないですよね?)。
何が不思議だったかと言うと。『青くて丸くてつるりと滑らかな何か』または『彼女』と聞くと。基盤の話があっても別の物語だと思ってしまえる事だった。そして基盤の背景を思い浮かべながらのせいで終始笑えてしまったのは私だけなんだろうか。ううむ、不思議だ。作者にしてやられたり。
藤子F氏の短編は定評を聞く。さらに本人、実は周囲ほどSFに詳しくないらしかった。だからこそF氏独自のSFが生み出されたのだと思うが、その懐のでかさを世の人はもっと知ってもらいたいと常に思う。
ちょっと言ってみた。
かくゆう私もF氏ファンだが、短編集を読んだ事が恐らくない(汗)。入手困難だとは思うが、一読はしてみたいと……願っている。


[219] SFを思い出した日 Name:菜田出ココ太 MAIL HOME Date:2008/10/23(木) 01:11
たぶん男の子は、小さい頃はみんなSFが好きだったと思う。
『ドラえもん』もそうだし、ロボットアニメだってみんな広義でのSFと言える。
プラネタリウムを見ては宇宙旅行を夢見て、スペースシャトルの打ち上げを見てワクワクしていた。

でも、大人になるに連れて、僕たちはSFを忘れてゆく。
犯罪があふれ、淡い恋や愛憎を繰り返す日常生活が、ミステリーや恋愛小説を欲する。
夢を見ない訳ではない。
でも、なぜか見る夢は、目に焼きついたRPGの影響なのか、中世ヨーロッパもどきの舞台で繰り広げられている。
そして、ファンタジーに手を伸ばしてしまう。

SFの夢を見ないのは、未来に希望を持てなくなった今の時代を象徴しているのかも知れない。
こんな事を言ってる僕も、実はSFは思い出の中にしかない気がしていた。

でも、この作品を読んで、少し気付いたことがあった。
タイムマシーン。
パラレルワールド。
そんな簡単な時間と空間の概念が、とても大きな夢を見させてくれる事。

複雑な理論や難解な専門用語は、その夢をリアルに見せるだけの道具にしか過ぎない。
まるで、その夢が科学的に証明され現実化するかのような、すばらしい錯覚を与えてくれる。
そんな、ちょっとしたスパイス。

SFの原点は、実は子供の時に見た、あどけない夢であり、とっても純粋な未来への希望。

その事を久し振りに思い出した。そんな作品でした。

PS.荻輿さん。『TM Networkオマージュ企画』で、お先に一つ小説を上げさせてもらって、待ってます。
それでは。


[220] 感想 Name:天崎剣 Date:2008/10/23(木) 05:15
引き出し、青いの、シズカ、コレだけ揃ってドラ○もんを連想しない人はいないだろう。でも違う。
よくよく考えれば、こんなに頭がよさそうなの○太はいないよ!
メールと本文の組み合わせ、全体の構成、なかなかのものだと思います。
結果的にドラ○もんとは一切関係のないところもなかなか。
ああ、でも、読み終わるとなんで長編どらえもんの「創世記」思い出すんだろう。というか、多分、私がそれと重ねすぎ?


[291] 感想 Name:四十万 Date:2008/10/27(月) 01:15
 あえて藤子・F・不二雄氏も“青い丸い頭のネコ型ロボット”も外して感想を言わせて頂く。オマージュはリスペクトした作品を知らない場合、その作品に沿った感想は書けない。だから、的外れかも知らないが、お許し頂こう。
 日記数日分を読んで鋭い読者は、タイムマシンを作っている、と思った事だろう、が、惑星を創っているとは・・・。このオチは秀逸だろう。発明者は孤独が似合う。誰にも理解されない、または見放された果ての発明のなんと多いことか。形は違えど、このタイムマシンいやSFの原点となった古典も時間旅行者(発明者)の孤独を描き、結果過去へ去って行く。そのラストがこの作品のラストとダブり、小品ならではの余韻はため息が出るほど美しい。
 


[328] RE:ぼくの発明日記/荻輿 亜聡(ストーリーテラー) Name:じょーもん Date:2008/10/30(木) 13:55
 綺麗な作品ですね〜。不思議なものです。映像の道具を解説すればするほど、風景は味気なく曖昧にかすれていくのに、情景の描写にそれほど手間をかけてはいないのに、夜中にたった一人机に向かって没頭する僕と、引出しをそっと開ければ、闇の中に青光りする違う世界が広がっていく。そして、現実にも楽しみがありながらどうしょうもなくそれに没頭していく少年のひたむきさも、親の都合でどんなふうにも動いて行かざるを得ない青い恋も十分に見えてくる。
 好きになった慣れそめも、どんな風に毎日を過ごしていたのかも何も語らない。息子が机の中でそんなもんをつくってた事実に驚きもせず鍵をかけるだけという浮世離れした両親の存在もどうでもいい。ただ風景として美しい。

 短編を書くというのはこういうものなのかと見せていただいた気がする。秀逸な一作だと思う。

[365] RE:ぼくの発明日記/荻輿 亜聡(ストーリーテラー) Name:俊衛門 Date:2008/10/31(金) 21:32
これはすごい。文章の書き方、情景、最後のオチとどれもが秀逸でした。ド〇えもんを連想した、自分はもうそれだけで作者の術中にはまっていたわけですねw

SFって、結構単純、といったら失礼ですが身近なものなんですね。難しい専門用語や、学問を齧らなくても「惑星がそんな簡単に出来るわけないやろう!」という突っ込みもいらない、ただ科学や不思議なものへの好奇心のままに書けば、独自のSFが出来上がる。日本のSFを「リアルじゃない」と揶揄する人間が多いですが、逆に言えばそういう身近な不思議や好奇心を取り上げて、日本のSFというのは独自の進化を遂げてきたとも言えます。SFが廃れた感がある中、こうした作品だ出てくる辺りまだまだ日本のSFは大丈夫なんじゃないかと思えました。



  



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